企業の若手社員を取材して感じる、文系と理工系出身者の決定的な差


2019年の新卒者向け採用情報の公開解禁から1カ月。就職サイトや企業の採用ホームページ、入社案内の取材もようやく落ち着いてきましたので(2020年新卒者向けのインターンシップ情報の取材がすでに始まっていますが・・・・・・)、この1年間を振り返りながら、就職・転職活動中の方、これから本格的に仕事探し、会社探しをスタートする方にとって有益な情報をアウトプットしていきたいと思います。

スポンサーリンク

理工系出身者は、人に何かを伝えるために必要なことを理解している。

新卒採用に限定すれば、僕はこの1年で60社ほどの企業を取材させていただきました。学生の方にとって身近で有益な情報を提供することが目的ですので、社長や採用担当者を除けば、取材対象者は入社2~3年目の若手社員になることが多くなります。そのなかで強く感じるのは、文系出身者のコミュニケーション力の乏しさ。人の話を聞き、または文章を読んでその真意を理解し、それに対する自分の気持ちや意思、想いを言葉や文章で伝えることができない人が本当に多いのです。

「文系出身者の」と書いたのは、理工系(情報系を含む)出身者の多くは、少なくとも初対面の相手を不快にさせない程度には身につけているからです。僕が最も強くその差を感じるのは、アンケート用紙を回収した時です。取材を円滑に進めるため、対象者にはあらかじめアンケート用のテキストファイルをお渡しして、入社動機や現在の仕事内容、やりがいなどを書いていただくのですが、理工系出身者の多くはすべての回答スペースを意味の通る文章で埋めてプリントアップしたものを用意してくれます。時には難解極まりない内容のものもありますが、素人にも分かるように教えてほしいと頼めば、その場で図を描いたり資料を見せたりしながら答えてくれます。学生時代、研究室で仮説・検証・報告を繰り返していた彼らにとっては、それが「伝える」ということなんですね。

伝えるための努力をせず、その場をうまく乗り切ろうとするのが文系出身。

これに対して文系出身者は、回答欄のひとつかふたつに鉛筆やボールペンで走り書きされていればいい方で、ほとんどの方は記入さえしてくれません(きわめてシンプルなテンプレートを使ったテキストファイルでお渡ししているにもかかわらず、手書きしたものをそのまま持ってくるのもどうかと・・・・・・)。そして、取材の席についてこう言うのです。「すいません。時間がなくて」。そのたびに僕は「いいんですよー」と笑顔を浮かべながら腹の中で毒づいています。「時間があってもできないくせに」と。

分からないのは、この程度のことができないのに「大きなプロジェクトを任せてもらって成功を収めました」的なエピソードを持っていること。企画書を見せてもらえませんか。ほんとうにあなたがプレゼンを担当したんですか。とは聞けないので、嘘のないようにかっこよくまとめますけどね。文系出身の若手社員の話は説得力に欠けるので胡散くささを感じつつも、ではこのあたりで――と取材を切り上げるのが常となります。

――と、そんな話をついこの間エンタメ系の会社に入社した姪っ子にしたところ、
「今からコミュニケーション力を高めようと頑張っても理系の子たちに追いつけないことは内定者研修で思い知った。だからまずはアイデアとか行動力とか、違うところで強みを発揮して、あいつやるな、と認めさせようと思う。センパイの受け売りだけど、コンビを組んだら面白い仕事ができると思うんだよね」と、意外にもやる気になっている様子。
「ゆとりだもん」とか「スマホを作った人が悪い」とか言わなかっただけマシ、と思うのは、身内だからでしょうね。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする